飼育ケースについて

このページは、皆様からお問い合わせが多い『飼育ケース』について簡単な説明と当ショップが実際に使用している商品、人気のある商品をご紹介します。

飼育に不向きなケース

はじめに飼育に不向きなケースをご紹介します。写真を2枚用意しておりますが、この2つのケースには共通点があり、それは通気性が良すぎることです。通気性が全く無いものは窒息してしまいますが、通気性が良すぎるものは『乾燥』と『害虫の侵入』を招いてしまいます。
乾燥』や『害虫の侵入』で生じる1番の障害は、クワガタの寿命が縮むことです。オオクワガタの場合はしっかりと飼育すれば羽化(成虫になってから)してから通常2〜3年くらいは生きます。長いもので4〜5年生きる個体もおり、最長で7年生きた報告もあるみたいです🙄ですが、乾燥や害虫(特にダニ)により冬を越せずに死んでしまう事例が、やはり飼育に不慣れな方に多く見受けられます。

写真の内、緑色のケースはマット(成虫用の寝床、クワガタやカブトが好む朽木を粉砕して粉末状にしたもの)すら入れておけないので候補にすら挙げてはいけません🙇
透明ケースの場合も通気性が良すぎます。ダニやコバエなどの害虫も容易に侵入してしまいます。侵入を許してしまい放置しておくと、卵をマットに産みつけて…蓋を開けた瞬間に…。考えただけで痒くなってきますね😣

それではどんな飼育ケースならいいのでしょうか🤔?
※マットの製造過程でクチキバエの卵が混入していることがあります。その場合はどうしてもケース内に小さなハエが発生してしまいます。

実例紹介

下の画像は、実際にY'sほんぽが使用している飼育ケースになります。

オス用飼育ケース

↑ ♂飼育用
外寸:205×160×94mm
内寸:159×124×80mm
【取り扱い店】
ハンズマン
九州5県+大阪府のみに店舗有
ネット販売(楽天、Yahoo)有、該当商品無し
ナフコ
北海道、沖縄以外の各地域に店舗有
ネット販売有、該当商品有
商品名:NAコンテナクリア#1.5

見た目は隙間が空いてなさそうですが、蓋と本体の隙間に少しだけ隙間があります。これくらいの隙間で十分です!これに穴を開けてしまうと、乾燥と害虫の侵入を許してしまいます🪰

この容器の場合は、害虫の侵入ゼロとは言いませんが、かなり少ないです。もちろん定期的なマットの交換や成虫のメンテナンスが行えていればの話になりますが、それはどのケースでも同じです。どんなにいい家でも掃除しなければ悪い環境になってしまいます。

メス用飼育ケース

↑ ♀飼育用
【取り扱い店】
100円ショップ
※ショップによってサイズが違いますので、サイズの記載は控えさせていただきます。
綺麗に重ねられるので、場所を取らない。メスの場合はケースをかじって傷つけてしまいますので、高いケースでは無く、安いケースを汚れたら交換しながら使う方が経済的です😊
デメリットは、蓋にロック機能が付いていないため、脱走の可能性があることです。当ショップでは、養生テープを蓋に貼って脱出防止策を施して使用しています。

人気のある商品紹介

次に多くの方から人気のある飼育ケースをご紹介します。

①コバエシャッター

名前の通り、外からのコバエ等の侵入を完全に防いでくれる商品です。Amazonでも購入出来ますので是非一度詳細を確認してみて下さい。サイズも5種類ほど準備されておりますので、お好みのサイズを選ぶといいでしょう。小サイズでもオオクワガタのオスは飼育可能との説明を見かけました。サイズを調べて、お好みの物を選んでください🙇

②クリアースライダー

こちらのクリアースライダーも害虫の侵入を防いでくれて、ケースにロック機能が備わっていますので脱走の心配がいりません。中に仕切りが付いているので、同種の♂♀ペアでの飼育が可能です。

結局のところ…

飼育ケースについてお話をしましたが、大切なのは
乾燥させない、 
害虫の侵入を防ぐ
ことです。その2点をカバー出来るのであればどれでもいいです。
PPフィルター(ポリプロピレンフィルター)や不織布等を本体と蓋の間に挟めば乾燥も害虫の侵入も防げます。今お持ちの飼育ケースでも工夫すれば使える物があると思います。
なるべくお金を使わない方法で楽しんでいただくことで、お子様にも工夫することの大切さや難しさが伝わり、成長に繋がるひとつのきっかけになるのではないでしょうか?☺️